「年収が半分」なら「幸せも半分」か?~常識を疑ってみる

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「新しい'カタチ'の暮らし・働き方・つながり」を実現する創造交流拠点「津屋崎ブランチ」の仕掛け人、山口覚の活動ブログ。

キャベツの山

小学校1年生の時に「プロ野球選手になりたい」とクラス全員で書いた寄せ書き書いたものが手元にあります。それが仕事について記録された僕の最も古い資料です。

 

 

なりたい職業は変遷し、12歳では列車の運転手や車掌、中学生になるとオーディオに凝り始めた結果エンジニアになろうと考え始め、高校の頃に出会ったソニーの創業社長、森田昭夫さんの著書「MADE IN JAPAN」の影響を強く受け、ソニーに入ろうと考えるようになりました。

 

 

その後の大学受験の時は、自分の偏差値をにらめっこして、結局は建築系の学部に入学。そのまま東京のゼネコンに入社し、ランドスケープデザインや都市デザインの世界に身を置くことになりました。

 

 

 

「どんな仕事がしたいですか?」この質問は小学生の時分から繰り返された記憶が皆さんにもあるのではないでしょうか。「そんなの分からないよ、経験薄いんだし・・・」と思いつつ、しっかり答えているみんなに合わせ、思いつく職業を必死に口にしていたのは僕に限った事ではないでしょう。

 

 

かくして多くの人達が少しでも有名で、かつ給与の高い会社を目指して、必死に職探しをすることになります。僕自身、東京でそれなりの給与を貰い、9年もの間、生活をしてきました。

 

 

その後、NPOの職員となるために退職、給与は半分と行かないまでも3分の2になってしまいました(今となっては、ゼネコンの同期とは給与の差は半分以下になっています)。

 

 

 

しかしゼネコンを辞めて、はたと気が付いたことがあります。

 

 

「果たして、給与と幸せは比例するのか?」ということです。

 

 

 

時々、幾つかのシンクタンクから都道府県別の平均所得ランキングが発表され、新聞に掲載される事があります。調査方法などにより多少のばらつきはありますが、東京がいつもトップで600万程度、沖縄が最下位で300万程度となっています。

 

 

このランキングを子どもの頃からたびたび見せられると、無意識のうちに東京に就職したいという気持ちが芽生えるのも仕方がない事でしょう。現に僕もそうだったように思います。

 

 

 

でも問うてみたい事があるのです。

 

 

「では、東京で暮らす事は、沖縄で暮らすよりも2倍幸せなのか?」ということです。

 

 

そう言われると「あれ?」と思うことがあるでしょう。

 

 

 

このランキングについて、常識を疑うという観点から少し考え方てみます。

 

 

「平均所得ランキング」を「そこそこの豊かさを手に入れるための平均コスト」と読み替えてみるとどうなるでしょうか。

 

 

さらに、コストが低い順に並べ替えてみれば、沖縄がトップに躍り出て、東京は最下位となります。

 

 

「東京でそこそこの豊かさを手に入れるためには、沖縄の2倍のコストがかかる」。

 

 

こう読み替えると、魅力的な場所のイメージが全く変わってきます。

 

 

 

地方にはお金にはならない豊かさが数えきれないくらいある事をこの津屋崎で大いに感じています。

 

 

海に沈む美しい夕陽を見ることは人生に大いに豊かさをもたらしてくれます。もちろん経済的にはタダなのでしょう。同様に、町並み、おばちゃん達との会話、鳥の声、獲れたての魚、・・・貨幣価値に換算できないあらゆる小さな情景が幾重にも重なり、暮らしを包み込むとき、心から幸せだなぁと感じるし、そこにコストはかからない。

 

 

広大な海と太陽を人工的に造るとすれば一体どの位のコストがかかるのか想像すらできません。

 

 

 

給与と幸せが比例しないと理屈では分かっても、それでも高い給与を目指したくなるのは、幸せより給与に価値を置く大人の背中(=社会)が透けて見えるからでしょう。

 

 

 

大人は「どんな仕事に就くの?」とばかり子どもに向けてばかり問うのではなく、「どんな暮らしをしたいのか?」「どんな場所に住みたいのか?」「どんな人達に囲まれて生きていきたいのか?」と自らに問い、行動したほうが良いように思います。

子ども達に限らず、東京で暮らしながらも「何か違う」と感じている単身の若者や小さな子どもがおられる家庭も少なからずいることでしょう。
そんな彼ら彼女らに、働き方や暮らし方の「もう一つの選択肢」を提示できればと思っています。
 

東京を離れて10年が経とうとしているいま、感じている事です。

 

 

 

*****

 

 

山口 覚

 

 

津屋崎ブランチLLP

 

 

LOCAL&DESIGN(株)

 

 

NPO法人地域交流センター

 

 

 

http://1000gen.com 

 

 


 

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