Rethink Fukuoka Project ~なぜ、ゲストハウスはこんなにも変わったのか?

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福岡の街をキャンパスに、誰もが先生・誰もが生徒になれる「福岡テンジン大学の授業」を、ボランティアスタッフによるレポートでお届けします。

今回のRethink授業は” なぜ、ゲストハウスはこんなにも変わったのか?”をテーマにあて、まずはいつも通り乾杯からスタート。

みなさんは、″ゲストハウス″はどんなイメージを思い浮かべますか?

大半の人は、素泊まりの宿でバックパッカーが利用する宿としてイメージが強いと思います。でも、ゲストハウスに泊まってみたいけど、なかなか一歩踏み込めずにいる人が多いのではないでしょうか?僕もその一人でした。この授業に通じて、ゲストハウスの楽しみ方と運営する側のゲストハウスの先にあるものにフォーカスする授業でした。

メインスピーカーは、金沢を牽引するゲストハウス、HATCHi(ハッチ)等を手掛けられた空間デザインプロデューサーの小野司さんと今年六本松にゲストハウスをオープンさせ、これから地元の人と観光客の両方が交わる、世界基準のムーブメントつくりに取り掛かっているSen&Co.代表の濱口仙太郎さん。いつもの盛り上げ役テンジン大学山路さん進行のもと授業が進行していきました。

参加者の皆さんのお互いの自己紹介後、ゲストの自己紹介にあわせ、

今回のテーマにについて話してもらいました。

まずは、なぜゲストハウスを作ろうと思ったのか?をお二人にお話し頂きました。

小野さんは空間プロデューサーとしてこれまで特にリノベーション事業を多く手掛けられおり、今の世の中やその土地の特徴に合わせてリノベーションする事を意識されているそうです。そうして生み出されたシェアハウスはグッドデザイン賞を獲得する等、社会から高い評価を受けています。

その手法を取り入れて手掛けられたのが、金沢のゲストハウス・HATCHiです。

「地方には空きビルが増えているが都会にない魅力がたくさんあるから、ただ泊まって帰るのではなく、地元の人しか知らないスポットや食べ物や面白い人を繋げる拠点を作りたい」その思いを体現すべく、HATCHiでは地元のキーパーソンがイベント等の運営に参加したりと、北陸観光の拠点になる仕組みづくりが施されているとのことでした。

一方濱口さんは、家業の賃貸業をしていた経験がゲストハウスづくりの原点だったそうです。

入居の判断が家賃に偏りがちだった状況に直面していた濱口さん。

あるとき、海外のゲストハウスに泊まったときの経験や、国内でリノベーションやゲストハウス事業をしている人たちとの出会いが重なり、新しい価値観での不動産の活用方法としてのゲストハウス運営に挑戦する事を決意されました。

曰く、国内外のゲストハウスで体験した価値を福岡でも生み出したいという思いが原動力になったそうです。例えば、タイでゲストハウスを周ったときに出会った現地の人と1ヶ月後に福岡で再会した、なんて体験もされたそうですよ。

そもそもゲストハウスとホテルの違いって何なのでしょうか?

大きな違いは共有スペースと個室の有無と言った設備(ハード面)の違いです。

しかし、それら以上にソフトの面に大きな違いがありました。

それは、「ゲストハウスには面白い人・尖った人がくる」ということ。

小野さんも濱口さんも、ゲストハウスにはオーナーの個性が出ると言います。

そこに共感する人が集まることで、そう言った雰囲気が作られるんでしょうね。

また、今の福岡には宿不足と言った事情もあります。

その深刻さは休日に検索すると佐賀とか大牟田しか出てこない事も有るほど。

ですがそれは裏を返せばゲストハウスを利用してもらえるチャンスが多いとも言えるでしょう。

旅を新しい価値観で見たり、その街のローカルな情報を知れたり、ゲストハウスにきてくれた子に会いに行く等、「自分の家としてつかう」感覚が広まれば、街の雰囲気も変わって行きそうですよね。

最後にゲストハウスのイベントについて話して頂きました。

Sen&co.とHATHIではオープンから今まで様々なイベントを開催されています。開催するにあたって意識していることや全体のコンセプトについて話してもらいました。

小野さんの場合、地元の人も楽しめて旅行者も混ざれるイベントをするように心掛けており、宿泊者へ金沢・北陸の魅力を伝えること、地元の人が地域の魅力を再発見すること、これら2つをコンセプトに持ちながらイベント開催しているそうです。

一方濱口さんは、大きな箱でなく、ゲストハウスだからできることを意識されていました。これまで、街の人が普段利用できるカフェスタイルや、若者と高齢者が楽しめる落語等のイベントを仕掛けていて、まだ街にないものを提供をしていきたいというコンセプトを持ち続けていらっしゃいます。

最後に、ゲストハウスで何をしたいと思ったのか参加された生徒さんと一緒に考えました。

その中で、生徒さんからの、『ゲストハウスに行ってみたいと思いながら勇気を持たないと飛び込めないのですが、どんな気持ちで行ったらいいのでしょうか?』といった質問には、『気軽にきてもらって全然大丈夫です。』という返事をもらいました。

新しくて面白い人やトガッている人が集まる場所、と言われると、「そんな人じゃないと行けないんじゃ?」とつい思ってしまいそうでしたが、ひょっとしたら、ゲストハウスは楽しむ私たちがその一部になれる場所なのかもしれませんね。

初めはゲストハウスに行ってみたいけど勇気をもたないといけない場所と思っていましたが、段々話を聞いているうちにゲストハウスって凄い面白いところで街の中に一つあれば、街の案内所としても活用できるし、面白い人達と繋がれるところというイメージに変わり、恐れずに今度ゲストハウスに泊まってみようという気持ちになる授業でした。

始めはゲストハウスは行ってみたくても勇気をもたないと行けない場所という印象がありましたが、今回の話でそれが街の案内所として活用したり面白い人たちと繋がれる、凄く面白い場所というイメージに変わりました。この授業で、今は恐れず今度ゲストハウスに泊まってみよう気持ちになっています。

みなさんも次の旅行や出張の時はゲストハウスを利用してみてはどうですか?

(ボランティアスタッフ 吉田 篤史)

【今回の先生】

 

 小野 司 株式会社tono 代表取締役

1977年東京都生まれ。早川邦彦氏他のアトリエにて建築家修行の後、2007年リノベーションのリーディングカンパニー、株式会社リビタに入社。約9年間勤務の後、2016年株式会社tono設立。リビタでは大型のシェアハウスの企画デザインを多数手がけ、生活様式、価値観が多様化する中で、ハード・ソフト両面からの場作りを実践し続けてきた。今年3月にオープンしたTHE SHARE HOTELS/HATCHi金沢ではシェアの概念をホテルに拡張させ、地方の空きビル再生に挑戦。主な実績:THE SHARE原宿(GOOD DESIGN賞Best100選出)/りえんと多摩平(BELCA賞他)/HATCHi金沢(日本初の’5star Hostels’選出他)

濱口 仙太郎 福岡天神濱口ビル株式会社

1979年長崎県長崎市生まれ。福岡大学経済学部卒。IT関連企業、広告代理店、出版社、印刷会社、食品会社などを経て、2016年独立。今年10月福岡市中央区唯一のゲストハウス「SEN&CO.HOSTEL」を再開発が進む九州大学六本松跡地のすぐ側に開業。糀料理を手がけるパートナーと共に食にまつわるワークショップや、アート・音楽のイベントなども行う。11月からはゲストハウスを街に開き、街のフロントとして展開していく。その他に九州民泊協会理事を務める。

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