「若い世代こそライバル」。福岡のITコミュニティの牽引者が語った、次なる一手

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平成29(2017)年4月に小学校跡地に誕生した、福岡市と民間の共同運営によるスタートアップ支援施設「FUKUOKA growth next」(以下、FGN)。オープン以来さまざまなイベントが開催されていますが、中でも目立つのが学生向けのスタートアップイベントです。次世代を担う学生たちは、福岡のスタートアップシーンにも関心が高い様子。2月11日に開催された「Fukuoka Youth Meetup! 明星和楽×TORYUMON」は、福岡のIT・クリエイティブシーンの起点となったイベント「明星和楽」と、起業を志す学生向けのイベント「TORYUMON」に関わる大学生インターンが主催し、多数の参加者を集めました。

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メインイベントは、明星和楽とTORYUMONの主催者によるトーク「福岡のこれまでとこれから」。プロジェクト管理ツール「backlog(バックログ)」などを提供し、福岡スタートアップシーンで大きな存在感を持つ株式会社ヌーラボ代表の橋本正徳さん、福岡のコミュニティの醸成に長年尽力し「スタートアップカフェ」にも立ち上げから携わっている株式会社サイノウ代表の村上純志さん、福岡発のベンチャーキャピタル「F Ventures」代表の両角将太さんの3名が登壇。学生たちは熱心に耳を傾けていました。

この日詰めかけた多くの学生からは、「福岡のIT有名人たちがいい意味でライバル関係であるという言葉に痺れた」「実際にTORYUMONや明星和楽に参加してみたくなった」という声も。

イベント後、村上さんが経営するFGN内のスタンディングバー「awabar fukuoka(アワバーフクオカ)」にて、FGN始動以降の3人の動きについて伺いました。

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■三者三様、変化の1年

――4月の発足から1年弱、FGNではどんな動きがありましたか?

村上 1年目なのでまだ走り出しという段階ですが、スタートアップカフェの起業相談がこれまでに約2,000件あり、ビジネスマッチングも盛んに行われてます。

――スタートアップカフェがTSUTAYA天神にあった頃と比べて変わりました?

村上 相談件数は伸びていますね。最初にTSUTAYAにスタートアップカフェの入居を提案したのは、「起業」あるいは「スタートアップ」という言葉を浸透させるために、人が集まる身近な場所に置きたかったという背景があって。そこで2年半運営し、それからスタートアップ関連を集約したFGNを作ったことで、起業後の成長支援を促す施設ができたと感じてますね。

両角 「awabar fukuoka」の存在も大きいですよね。起業家志望の学生たちも、よく行っていると聞きます。

――飲食業を本業としない株式会社サイノウが、バーに挑戦した理由は何だったんですか?

村上 飲食店がやりたかったのではなく、コミュニティの形成が目的ですね。FGNに入居するスタートアップ企業や、スタートアップカフェ帰りの起業家を目指す人たち、外部の起業家やクリエイターがコミュニケーションを取れる場所が必要だと思い、気軽に皆が集まって話し合えるスタンディングバーをオープンさせました。awabar fukuokaの経営にはサイノウのメンバーであるマツケン(現役九大生の松口健司さん)も加わっていて、起業に興味のある同世代の学生たちも来やすいんだと思います。

――橋本さんの1年はいかがでしたか? 昨年1月のインタビュー(http://hash.city.fukuoka.lg.jp/news/archives/162)では「海外展開をより積極的に推し進めていく」という展望を語っていただきました。

橋本 昨年は新たにオランダのアムステルダムに拠点を作りました。「backlog(バックログ)」は、海外の利用者も増えています。最近、日本での露出が増えてきて影に隠れてしまいがちですが、実は海外でも少しずつ成果を出しつつあります。

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(ヌーラボのニューヨーク拠点の様子)

――計画通りに成長している、と。

橋本 去年は、創業13年目にして初めてベンチャーキャピタルから1億円の資金調達もさせていただきました。

ー――なぜこの時期に初めての資金調達だったんでしょう?

橋本 振り返ると、起業してから約3年おきに何か新しいことをやっていて、「平成29(2017)年はスタートアップになるぞ!」という意気込みで。僕が起業した14年前ごろは、外部から投資を受けるなんてちょっと恥ずかしいことという空気があったんですけど、今はそんな時代でもないですし。14年目ですが、改めてスタートアップとして急成長を目指そうと。

――両角さんは、昨年3月のインタビュー(http://hash.city.fukuoka.lg.jp/news/archives/173)から進捗がありましたか?

両角 新規投資も10件行い、過去に投資した資金も7割回収していて、かなりいいペースです。これまで弊社が投資したベンチャー企業も、次の資金調達に達した例が5~6社あります。企業やプロダクトが順調に成長している証拠ですね。

――成功の要因は何なのでしょうか?

両角 コミュニティが広がってきたことでしょうね。福岡のスタートアップ向けのファイナンス講座やPR講座が増えてきて、リテラシーが上がっていると感じています。弊社が企画した起業を目指す学生向けのイベント「TORYUMON」も、平成29(2017)年の3月と9月に開催し、若い起業家の横のつながりを作ることができたのではないかと。平成29年12月から平成30(2018)年3月までのプロジェクトとして、新しく「TORYUMON STARTUP GATE」も発足しました。

――どんなプロジェクトですか?

両角 起業のアイディアがない段階から始めて、3カ月後には投資家を集めて起業のプレゼンをするところまでやってもらいます。学生11組が参加し、毎週土曜に集まって勉強会を行っています。クラスメイトが起業すると、心理的にハードルが下がって自分も起業したくなるので。

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(TORYUMON STARTUP GATEの様子)

――若手の育成に熱心な理由は何なのでしょうか?

両角 福岡のスタートアップシーンは、支援者は増えているけどプレイヤーがまだまだ少ない印象です。プレイヤーの母数を増やすために、学生のやる気と行動力を育てていこうと。アイデアがなくても、アンテナを張って、リテラシーを高く持てば、形にしていけますから。実際にTORYUMON STARTUP GATEやTORYUMONの学生たちを見ていると、「自分はこれが欲しい」「こういう問題を解決したい」といった純粋な動機からスタートアップが生まれています。

橋本 明星和楽も今年からはマツケンに譲って任せているんです。彼には目力があるから(笑)。会場もFGNになるし、新しいことをやってくれるんじゃないかな。

両角 次世代の福岡を担う層は、明星和楽やTORYUMONのメンバーとかそのあたりから出てくると思います。プレイヤーが増えると投資する側も福岡に根付いて、それが福岡独自のエコシステムの形成につながるはず。

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――村上さんや橋本さんが若手にポジションを譲っているのは、世代交代を意識してのことですか?

村上 いや、世代交代ってことではないですね。若い世代の刺激となって、僕らの想像を超えることをやってほしいと思ってるだけで。僕らも、また若い世代から刺激を受けて、彼ら彼女らを超えるつもりでやりますけどね(笑)

橋本 10年後って、今の学生が30歳で、僕らが50歳でしょ? 世代交代はまだしていないと思います。まだまだ福岡は僕らが作ってますよ。

村上 僕たちのまわりは、満足できない病気で次々に何かをやりたいという人が多いから、やった結果の満足感ってないですもんね。ひたすらやり続けるだけ。

橋本 常に動いてないと落ち着かない病気だから、無意識でビジネスモデルを考えてしまって。本当は本人が一番困ってるんだよね(笑)。

厳しくも温かい目で次世代を見守るみなさん。福岡のコミュニティを作り上げ、シーンの発展に寄与してきたお三方の、本音が聞こえた取材となりました。次回の学生向け起業イベント「TORYUMON」と、テクノロジーとクリエイティブの祭典「明星和楽2018」はともに3月中に開催予定。学生ら次世代が存在感を増すイベントがどんなものになるのか、期待して待ちましょう。

[関連リンク]
TORYUMON第3回 3月17日
http://www.toryumon.f-ventures.vc/

明星和楽2018
http://www.myojowaraku.net

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