日本人の働き方を福岡から変える! 6年連続で業界シェアNo.1を誇る「CLOMO」の仕掛け人が本当に伝えたかったこととは?

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平成24(2012)年の「スタートアップ都市宣言」以降、着々と環境が整備され、スタートアップ都市として存在感を高めている福岡市。その福岡の地で平成13(2001)年に創業し、以後は米Google社や米Apple社と取引をし、現在は日本のMDM(モバイル・デバイス・マネージメント)市場で圧倒的なシェアを誇る企業があるのをご存知でしょうか?

その企業とは、福岡市南区大橋に拠点を構える、株式会社アイキューブドシステムズです。その名を有名にしたのは、平成22(2010)年に開発された、スマートデバイス用統合管理プラットフォーム「CLOMO(クロモ)」。「CLOMO」とは、会社から支給されるスマートデバイスに導入し、クラウドサービスへのアクセスや端末の管理、制御などが可能になるサービス。近年追加された機能「ワーク・スマート」では、業務時間外での使用を制限することもでき、過剰な残業を抑止する「働き方の番人」のように使えるサービスとして、注目を集めています。そのサービスの仕掛け人、株式会社アイキューブドシステムズの代表取締役・佐々木勉氏に、「CLOMO」が生まれるまで、そして「CLOMO」を通じて本当に伝えたかったことを伺いました。

--まずはMDM市場において6年連続シェアNo.1を誇る「CLOMO」が生まれた経緯について教えていただけますか?

佐々木 私たちは、“企業で働く人の生産性向上”をテーマに、主に企業のニーズに即した社内システムの開発をしていました。例えば、アクセスログやGoogleアドワーズ広告の管理を一元化するようなサービスを開発したり、社内アプリケーションを開発するのに必要な基盤システムを作って販売したり。しかし、導入後にもお客様から「その後の管理をどうすればいいか」「セキュリティは大丈夫か」など、さまざまなご意見をいただいたんです。より本質的な、働く人一人ひとりの生産性向上のために、もっと効果的な手段があるのではないか、ある時からそう考えるようになりました。ちょうどその頃、スマートフォンをはじめとするモバイルデバイスが一般にも普及し始め、企業内でもそれらの導入が検討され始めた時期で、ここに注目しました。弊社は福岡の小さな企業ながら、米Google社と取引実績があったので、米Apple社からも興味を持ってもらい、iOSに関しても早くから限定仕様公開を受けることができました。そして、OSやデバイスに縛られないクラウドサービスの開発に着手し、誕生したのが「CLOMO」です。

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(CLOMOを導入したデバイスの管理画面。セキュリティと利便性のバランスを追求したプラットフォームで、オリジナルのブラウザやメールなどのアプリケーションが用意されている)

--話題の新機能「ワーク・スマート」についても教えてください。

佐々木 「ワーク・スマート」は、管理者が予め設定した業務終了時間に応じて、端末が「業務時間外モード」に自動的に移行し、電話以外は使えなくなる機能です。弊社で実施したアンケートからも明らかになったんですが、持ち帰り残業をしている人のうち、会社に申告していない「隠れ残業」は8割以上にのぼり、そのうちの7割近くに退職意向があるんです。最近は、ふと電車の中で周りを見渡すと、みんながみんなスマートフォンとにらめっこしている異様な光景が広がっていますよね。スマートフォンが普及し、いつでもどこでも連絡がとれるようになり、最初は「いい世の中になったな」と思っていましたが、休みの日にアウトドアを楽しんでいる時や旅行している時などにも電話やメールの対応に追われるようになり、私自身、本当に心から疲れてしまって。生産性向上をサービスの軸とする企業として、私たち自ら主導して、この状況を変えていきたいと思い、「ワーク・スマート」を開発しました。

--世の中の半歩先を行くサービスを通じて、働き方のあるべき姿を示していらっしゃるんですね。

佐々木 そうかもしれません。「ワーク・スマート」は決して残業抑止のために考えた機能ではないんです。我々はCLOMOを通して、働く時間と休息する時間を区別し、しっかり休息を取れる環境を構築したいと考えています。日本はこのままいくと、労働時間は長いのに生産性は低い「労働後進国」になり兼ねません。その現状を、変えていかないといけないと思っています。

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--創業当初から、そのような先進的なビジネス展開を想定されていたんですか?

佐々木 いえいえ、そこまでは考えていませんでしたよ。ただ、これからはコンピューターの時代になると考えて専門学校で学んだり、いずれ起業するために最初からさまざまな仕事を任せてもらえそうな中堅企業を選んだりといった、目的意識は常にありましたね。

--独立起業してからは、どのように組織を拡大していかれたんでしょうか。

佐々木 前の会社を退職してからは1人でやっていましたが、だんだんと1人で請け負うことができる仕事に限界を感じるようになり、元部下を誘って徐々に会社の形にしていきました。当時は受託開発をメインに、かたわらで自社サービスを開発していく予定でしたが、受託開発に追われてなかなかサービスの開発ができませんでした。壁にぶち当たっていた時に、たまたま知り合いから「Googleの本社に見学に行くんだけど、一緒に行かないか?」と誘いをうけ、シリコンバレーに同行させてもらったんです。軽い気持ちでついて行ったんですが、実際に目にしてみたら、もうかっこいいのなんのって。彼らは、「自社で開発したサービスで、たった2年で世界ナンバー1になりました」と言うんです。すごく刺激を受けて「俺たちもこんなかっこいいことやりたい!」って、素直にそう思いましたね(笑)。

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(左が佐々木さん。当時、シリコンバレーでエンジェル投資家として起業家を支援されていた平強(たいら つよし)さんと共に)

--御社にとって転機となる出来事だったわけですね。

佐々木 それはもう...!日本に戻ってすぐに、部下たちと今後について話し合いました。受託開発のウェイトがほぼ100だったので、このまま受託を続けたいかを聞いたところ、全員が「やめたい」と言って(笑)。だから思い切って一番大きなクライアントとの取引から見直したんです。売上はもちろんダウンしましたが、みんなで新しいことをやろう、自社開発に本腰を入れようと、団結力が高まりました。そこから、今の会社のスタイルが確立されていきました。

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--佐々木さんがずっと福岡に拠点をおいているのには何か理由があるんですか?

佐々木 やはり苦楽を共にしてきた仲間がいますからね。それと引き換えに、拠点を福岡からどこかに移すメリットが考えにくいということ。それから、福岡はアジア圏に近いので、グローバルな話をしやすい環境が常にあります。東京もそうかもしれませんが、福岡は、距離的にも本当にすぐそこっていう強みがありますからね。それは仕事だけじゃなく、遊びも同じです。自然も都会もすぐそこ。要約すると、純粋に福岡が好きってことですかね(笑)。

--いいですね。では最後に、今後の佐々木さんのビジョンを教えていただけますか?

佐々木 休む時は休む、とメリハリをつけることによって得られた時間で、豊かな体験をしてほしいと思っています。海外へ行く、その場所の食べ物を食べる。そういう単純なことでいいんです。自分もそういう体験をどんどんしていきたいと思っていますし、みんなもしたいんじゃないかな。そこで見えてきた課題がビジネスにもつながりますし、それを解決できれば収益になるし。僕は今、英語を勉強しているんですけど、英語の学習コストも10年前や20年前では考えられないくらいに下がっているんですよ。当たり前だと思っていたことがどんどんと変わり、やろうと思えば何でも実現できる環境になってきている。だから、もっとワガママになっていいし、僕もそうありたい。例えば「エジプトに住みたいから、エジプトでこの仕事をやらしてくれ」、そんなことをみんなが言い出す会社にできたら、面白いなって思っています。

【プロフィール】
佐々木勉(ささき・つとむ)さん
昭和48(1973)年、長崎県生まれ。平成8(1996)年、福岡市内のソフトウェア会社へ入社。エンドユーザー企業内の業務システム開発を中心に従事。平成13(2001)年より個人事業として創業。同年9月に株式会社アイキューブドシステムズを設立。

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